医療的ケア児とは?

医療的ケア児とは、人工呼吸器などの医療機器を使っていたり、鼻から入れた管で栄養をとる必要があるなど、日常的に医療的ケアが必要な子どもたちのことです。
肢体不自由や知的障害などの重度の障害がある子も多いですが、歩くことができる子や、自分でケアをすることができる子もいて、体の状態はさまざまです。

医療的ケアの種類

  • ●人工呼吸器による管理

    • 肺の代わりに呼吸を助ける医療機器
    • 酸素を吸ったり、二酸化炭素を吐いたりすることが難しい場合や、呼吸に使う筋肉が疲労した場合など、自分で呼吸することが難しいときに使用する
    • 24時間人工呼吸器が必要な人や、呼吸が苦しいときや寝るときだけつける人など、その使用のあり方はさまざま
    • 人工呼吸器がついていても、外出することも可能
  • ●気管切開による管理

    • 気管に穴を開けて、鼻や口とは別に、空気の通り道をつくって気道を確保し、呼吸をしやすくすること
    • 呼吸することや痰を出すことが難しい場合に穴を開ける
    • この穴が塞がらないように「気管カニューレ」という管を入れて、人工呼吸器につなげたり、「人工鼻」をつけたりする
    • 人工鼻は、吸い込む空気を温め湿らせて、咳などを減らす手助けをする
  • ●経管栄養(胃ろうなど)

    • 胃ろうとは、胃にチューブで直接栄養を送り込む(経管栄養)ための小さな穴のこと
    • 鼻の穴から食道を通って胃まで挿入するチューブから栄養を送りこむこともある(経鼻胃管)
    • 口から食べものを食べることが難しい場合や、食べてもむせて肺炎などを起こしやすい場合に、安全に食事をとるため、胃に直接食べものや水分を送る
    • チューブやシリンジを使って、食べものや薬を胃に入れることを「注入」という
  • ●吸引(喀痰吸引)

    • 吸引カテーテルを鼻、口、気道内に入れて、鼻水・唾液・痰を取り除くこと
    • 自分で咳をすることが難しかったり、痰を出す力が弱い場合に、溜まった痰を吸う(喀痰吸引)
    • 痰が溜まると、呼吸が苦しくなったり、痰が詰まって呼吸ができなくなることがある
  • ●酸素療法

    • 酸素を十分に取り込めない場合に、足りない酸素を補うこと
    • 口、鼻、気管切開などにチューブやマスクをつけて酸素を取り込む
    • 自宅では空気から酸素をつくる機器(酸素濃縮器)を使うことが多い
    • 酸素ボンベを使用して、外出することも可能
  • ●血糖値測定・インスリン療法(皮下注射)

    • 糖尿病の管理のために、血糖値を測定し、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」を投与して、血糖値をコントロールすること
    • 血糖値が下がりすぎると、冷や汗、眠気、動悸、痙攣の症状(低血糖症状)を起こすことがある
    • 症状が出たら、すぐにブドウ糖を含むお菓子などを食べて対応
  • ●鼻咽頭エアウェイの管理

  • ●中心静脈カテーテルの管理

  • ●導尿

  • ●ネブライザーの管理

  • ●継続的な透析

  • ●排便管理

  • ●痙攣時の坐剤挿入、吸引、酸素投与、迷走神経刺激装置の作動等の処置

医療的ケアの手順等[動画]

名古屋市早期子ども発達支援担当職員研修
「子どもたちの体のことを知ろう」(医療的ケア別)全7編

【動画の視聴に関するご注意】
本動画は、名古屋市「早期子ども発達支援担当職員研修」において、支援に携わる職員の技術向上を目的として撮影されたものです。ご家庭や施設等で医療的ケアを実践される際には、次の事項を必ずご確認ください。

  • ■医療的ケアの手順や使用する医療機器、注意点は、お子さんの疾患や状態などにより、一人ひとり異なります。本動画はあくまで標準的な一例です。実際のケアにあたっては、必ず主治医や看護師から受けた個別の指示や指導に従ってください。
  • ■本動画の視聴及びケアの実践によって発生したいかなる事故・トラブル・損害について、名古屋市及び監修機関はその責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。
  • ■本動画の著作権は名古屋市に帰属します。無断での複製、転載、二次利用は固く禁じます。

【監修】だいどう医療的ケア児支援センター

「医療的ケア」は1日に何回行うの?

必要なケアの種類や、子どもの状態によってその頻度はさまざま

あやかちゃん の場合

5歳の女の子。地域療育センターに週5日通っている

●移動
バギー、誰かに押してもらう
●医療的ケア
人工呼吸器、気管切開、経管栄養、痰の吸引
●好きなこと
「可愛い洋服やキラキラしたもの」「甘いもの」「外出遊ぶこと」
あやかちゃんと家族の一日 赤枠…医療的ケア

ゆうきくん の場合

11歳の男の子。小学校(通常の学級)に通っており、
放課後は学童保育で友達と遊んだり塾に行く

●移動
一人で歩いたり走ったりする
●医療的ケア
インスリン療法、血糖測定
●好きなこと
「友達と遊んだり、サッカーをすること」
ゆうきくんと家族の一日 赤枠…医療的ケア

医療的ケア児等コーディネーターが
子ども一人ひとりに寄り添った支援を行います!

子ども一人ひとりに個性があるように、医療的ケア児によって年齢や必要とする医療的ケアの種類、家庭環境などはそれぞれ異なります。そのため、医療的ケア児とそのご家族を支援するにあたっては、画一的な対応ではなく、一人ひとりの心身の状況等を正しく理解したうえで、柔軟な対応を行うことが求められています。
こうした個々の支援の実現に向けて、医療的ケア児等コーディネーターは、医療・保健・福祉・教育などの社会資源をつなぎ、個々の医療的ケア児とそのご家族のニーズに応じた調整や情報提供を行う重要な役割を担っています。

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