災害に備える
災害時に医療的ケアを必要とするお子さんとその家族は、さまざまな困難に直面することが考えられます。 医療用具などを自宅で備えておく、かかりつけ医、訪問看護師などとどうやって連絡を取るかなど災害時の備えについて、普段から確認をしておきましょう。
備えておくと良い物品について
一般的に災害時には、水、食料などは1週間分備えておくとよいとされています。医療的ケアが必要なお子さんはそれに加えて医療用具や衛生材料などの物品が必要になります。備えておくべき医療用具などについては、かかりつけ医と相談してみてください。
うちはこんなふうに備えています!
先輩家族が日ごろ家庭で行っている備えについて紹介します。
災害時の電源確保はどうすればいいの?
経管栄養による栄養補給と1時間に3~4回程度のたん吸引が必要な子どもを育てています。吸引器は複数台購入して、常にフル充電の状態にしています。吸引器は高額のため、2台目を購入する際には保健師さんから紹介していただき、「小児慢性特定疾病」の認定を受けてから購入しました。また、災害時に電源の確保が難しい場合でも対応できるよう、「足踏み吸引器」も購入しました。普段から家族が持ち歩ける手動の小さな吸引器についても追加で購入したいと思っています。経管栄養のストックや物品類については、非常持ち出し袋に入れているので、消費期限を家族でこまめにチェックしています。
災害時で自分が被災してしまったどうしよう?
たん吸引が必要な子どもを育てています。訪問看護師さんや保健師さんから災害時の備えについてもアドバイスをいただき、持ち運びしやすい手動の吸引器・薬・水・アルコール消毒液・ガーゼなどの備えをしています。私自身が被災して子どものケアができなくなった場合も考え、子どもの症状や通院先、仕様物品、必要な対応など、誰が見てもわかるようにマニュアルを作成(ポケットファイルに入れて冊子形式で数冊作成)し、訪問看護師さん、通所事業所のスタッフさん、学校の先生、避難先として想定している県外の私の実家と共有しています。マニュアルを作成する際は、訪問看護師さんやかかりつけのお医者さんなどにも確認してもらうことで、安心感が高まると思います。
緊急時の連絡の取り方について
災害時には固定電話が使用不能となり、携帯電話は発信規制がかかるため、スマートホンメール、メッセージ送信アプリ(LINE、Skypeなど)などのインターネットによる通信手段が有効です。家族以外にも、かかりつけ医、訪問看護師などとすぐに連絡が取れるように普段から災害時の連絡の仕方についてシュミレーションしておきましょう。
名古屋市の防災情報
災害の市からの情報提供について
名古屋市では災害が発生したとき、発生する恐れがあるときに、防災に関する情報を、テレビやラジオ、防災スピーカー、メール、ホームページなど様々な手段で情報提供します。
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